第3回 アパレル業界について
今回は、アパレル業界について構造分析をした上で、ユニクロのビジネスモデルについて、自分なりに(←ここ大事)考えてみる。
まず初めに業界の構造分析(ファイブフォース分析)とは、マイケル・ポーター教授の提唱した戦略フレームワークの一つである。
①新規参入の脅威
②既存競争業者間の敵対関係の強さ
③代替品の脅威
④買い手の交渉力
⑤売り手の交渉力
これら5つの要因から、業界の収益性や魅力度といったものを測り、競争戦略を策定するための判断材料とするのである。
さて、『①新規参入の脅威』から考えてみる。
- ユニクロは製造小売業(SPA企業)であり、サプライチェーンの全体最適により、低コストによる低価格販売を実現している。それゆえに新規に参入しようとするものも、これと同等のサプライチェーンを構築しない限り、その分コスト面で不利になるので、規模による新規参入への障壁が生まれる。
- 後発企業(新規参入)は自社ブランドの認知を高めるために宣伝費が膨大になることや、巨額の投資も必要となることから、リスクも高く参入障壁となる。
- 先行企業(ユニクロ)は原材料を有利な条件で供給を受けられる体制を整えているであろうし、新規参入はやはりコスト面で不利となり価格競争力では勝てないと考えられる。
ゆえに参入障壁は高いため、新規参入の脅威は小さいと思われる。
続きは次回(②既存競争業者間の敵対関係の強さ)へ(笑)